世界保健機関(WHO)はこのほど、40歳以上の人はH5N1型の鳥インフルエンザへの感染率が低く、また感染しても死亡率が低いとの統計を発表した。
以下は北海道小樽市保健所長の外岡立人氏が、ロイター通信が11日に配信した記事を翻訳して掲載している同氏のホームページからの転載。
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H5N1鳥インフルの感染者の90%は40歳以下で、その60%は死亡している。最近のWHOの分析結果で、そのように指摘されている。
しかしWHOの研究者達は、これらの分析結果は、なぜ若い人々の間で発病者が多いかについて理由を提示してなく、理由としてはいくつかの仮説が存在すると強調している。H5N1鳥インフルエンザウイルスは、ウイルスが再発した2003年以来世界10カ国で272人に感染し、166人が死亡している。
ウイルスは生物学的に、いまだ鳥の感染症を引き起こすウイルスとして存在し、鶏やアヒル、ガチョウ、七面鳥や他の家きんを2億羽以上、殺すか、殺処分対象として殺している。
しかし、それは時折人にも感染することから、研究者達は心配している。彼らはウイルスが季節性インフルエンザウイルス株のように変異し、容易に人人感染を起こすようになり、世界的パンデミックへと拡大し、世界で数百万人の人々を殺すようになることを危惧している。
そのためにWHOは、発生するここの事例を分析、そして疫学統計学的調査を続けている。これらの疫学調査により、科学者達は誰が感染しやすく、誰が死亡しやすいか理解できるようになる。
WHOの疫学週報はインターネットのウエブサイトhttp://www.who.intに掲載され、そこでは2003年末から2006年11月までの研究室で確認された事例を分析している。分析結果では、感染者年齢の中央値は18歳で、年齢幅は3カ月から75歳までにわたっている。「全事例の半分少々(52%)が20歳以下で89%は40歳以下である。これは人の感染は家きんとの濃厚感染でしか発生しないことと、多くの国では若い人々、しばしば子供達が家きんの世話をすることが理由かもしれない。
しかし、感染に対する免疫反応の違いなども理由かもしれない、と科学者達は言う。
WHOの研究ではH5N1ウイルス感染で、発症者の60%が死亡しているが、その率は年齢によっても大きく異なる。
「もっとも致死率が高いのは、10~19歳で76%となっており、50歳以上ではもっとも致死率が低い40%となっている」とレポーターは解説する。5歳以下の子供達では44%の致死率で、30~39歳の間では66%である。
WHOの専門家達は来月トルコで会議を開き、これらの年齢による差異にについて意見を交換する予定となっている。
(2007年2月14日 更新)
◆外岡立人氏のページ
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/index2.html