8月15日18:40(日本時間16日08:40)頃、南米ペルーでM8.0の地震が発生した。太平洋津波警報センター(PTWC)は一時、ペルー・チリ・エクアドル・コロンビア・パナマ・コスタリカの沿岸に津波警報を出して注意を呼び掛けたが、現在は全て解除されている。
この地震に伴い、日本の太平洋沿岸に弱い津波の可能性があるとして、気象庁は17日01:04、北海道から沖縄にかけての太平洋沿岸に津波注意報を発表。17日早朝以降、太平洋沿岸各地で最大20cmの津波が観測されている。なお、津波注意報は17日13:00に全面解除された。(17日13:00現在、レスキューナウまとめ)
■発生事象
【発生時刻】
現地時間8月15日18:40頃
【震源地】
南緯13.3度 西経76.5度 深さ39km
ペルー中部の海岸付近 首都リマから南南東160km
【規模】
M8.0(USGS修正発表 当初M7.5→7.9)
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【余震】(M5.5以上 USGS発表による)
15日
・19:02 南緯13.2度 西経76.4度 26km M5.6
・19:19 南緯14.4度 西経75.9度 10km M5.9
・20:02 南緯13.3度 西経76.5度 10km M5.9
・23:04 南緯13.5度 西経76.5度 35km M5.6
16日
・00:16 南緯14.2度 西経76.0度 35km M6.3
・06:35 南緯14.3度 西経76.1度 35km M6.0
■津波情報
【日本】
・気象庁は17日01:04、北海道から沖縄にかけての太平洋沿岸に津波注意報を発表。17日13:00に全面解除したが、今後もしばらく海面変動が続くと思われることから、海水浴や磯釣り等を行う際は注意するよう呼び掛けている。
・気象庁は17日10:30、以下の通り分析している。
『現在津波の監視を継続中ですが、これまでのところ、2001年6月24日にペルーで発生した地震(M8.2)に伴う津波と同程度と見られます。この事例と同様の経過をたどった場合は、津波は今後やや大きくなることが考えられますが、大幅に大きくなる可能性は少ないと見られます。また、津波による潮位の変化は今後半日程度は継続する可能性が高いと見られます。
ここ数時間程度は津波の監視を継続し、大幅な潮位の増加が見込まれない場合には解除を検討します。
津波は今後半日程度は継続する可能性が高いと考えられます。海に入っての作業や釣り、海水浴などは、引き続き控えて下さい。』
・17日11:45現在の主な観測点の潮位変化状況
釧路 最大波 08:57 0.1m
根室市花咲 07:53 0.1m
浦河 08:20 0.21m
十勝港 06:04 0.1m
八戸 07:16 0.1m
宮古 07:38 0.1m
大船渡 06:56 0.1m
釜石 06:56 0.1m
石巻市鮎川 08:56 0.1m
いわき市小名浜 08:09 0.1m
八丈島神湊 07:51 0.1m
父島二見 10:00 0.1m
沼津市内浦 09:55 0.1m
尾鷲 09:15 0.1m
那智勝浦町浦神 11:41 0.2m
串本町袋港 10:55 0.1m
白浜町細野 09:20 0.1m
徳島由岐 11:30 0.1m
土佐清水 11:25 0.1m
日南市油津 09:42 0.1m
南大隅町大泊 10:19 0.1m
奄美市小湊 10:38 0.1m
奄美市名瀬 09:55 0.1m
・気象庁は16日18:30、この地震について、日本の太平洋沿岸に弱い津波の可能性があるとして、17日1:00過ぎに北海道から沖縄にかけての太平洋沿岸に津波注意報を発表する予定を発表。津波の到達は早いところでは北海道の東部沿岸に17日4:00頃と予想されている。津波が到達した場合、半日程度は潮位の変化が継続する恐れがあるとして、海に入っての作業や釣り、海水浴などは控えるように注意を呼びかける。
【その他】
・気象庁によると、ハワイのヒロでは、16日22:00頃に高さ0.3mの津波を観測した後は、高さ0.1m程度の津波が継続しているとのこと。
・主な南米の観測点の潮位変化状況(いずれも15日)
サンタクルス(エクアドル) 17:00 0.4m
フアンフェルナンデス(チリ) 12:06 0.2m
コキンボ(チリ) 14:31 0.3m
タルカワノ(チリ) 14:20 0.3m
・PTWCは日本時間12:06、津波警報・注意報を全て解除した。
津波警報発表地域 ペルー・チリ・エクアドル・コロンビア・パナマ・コスタリカ
津波注意報発表地域 ニカラグア・グアテマラ・エルサルバドル・メキシコ・ホンジュラス
■人的被害
【死者】
437-510人
【負傷者】
1150-1350人以上(米CNNウェブ版、ロイター、AP通信報道、国際赤十字などから)
・ペルーのニュース専門チャンネルは、震源地に近いイカで教会が崩壊し、少なくとも17人死亡、70人負傷したと報じた。(AP)
・首都リマでは、オフィスビルが大きく揺れたため、中にいた人々がパニック状態で路上に避難した。
・沿岸部では津波に備え、住民をすでに避難させた都市もある。(共同)
【邦人被害】
・在ペルー日本大使館によると、被害が集中した南部イカ州に在留邦人の届け出はなく、ナスカを旅行中だった日本人旅行客2人についても無事が確認された。
■物的被害
・地元ラジオ局によると、少なくとも16669世帯が家を失い、80000戸が半壊状態になっている。(時事)
・震源に近い町ピスコで建物が倒壊した
・ペルーの一部地域で地震の影響による停電が起こったり、建物が倒壊したりしている。(ロイター)
・首都リマでは、リマでも大きな揺れが少なくとも20秒間続いたほか、余震も数回あったという。ショッピングセンターで火災発生との情報も。
・一部地域では停電や携帯電話が不通になっているほか、人々が家の外に飛び出し、帰宅を急ぐ車で道路の混雑が続いているという。(共同)
・ペルー政府はもっとも大きな被害を受けたイカ州及びリマ州カニェテ郡に対し、60日間の非常事態宣言を発令している。
◆PTWC
http://www.prh.noaa.gov/ptwc/