メキシコでの豚インフルエンザ流行、拡大の恐れ(04/24~)【第4報】
メキシコで発生した豚インフルエンザ流行は、アメリカなどへの感染拡大が懸念される事態となっている。WHOは25日、専門家による緊急委員会を開催し、「保健上の国際的な緊急事態に相当」との認識で合意したが、新型インフルエンザ発生警戒レベルについては更なる情報収集を急ぐとして現在のフェーズ3のままとしている。
現時点での情報は以下の通り。【4月26日18:00現在、レスキューナウまとめ】
●現在の状況●
WHOパンデミックインフルエンザ警報フェーズ:3
(ヒト-ヒト感染は無いか、または極めて限定されている 。)
国民の皆様には、正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いします。≪厚生労働省≫
豚インフルエンザは、豚肉や豚肉の加工品を食べることによって感染するものではありません。適切に扱われ、調理された豚肉製品を食べても安全です。中心温度71℃での豚肉の調理により、他の細菌やウィルスと同様、豚インフルエンザウィルスは死滅します。≪農林水産省≫
≪外務省海外渡航情報:メキシコ≫
メキシコに渡航を予定されている方は、報道等より現地の最新情報の入手に努めつつ、事態が沈静化するまでの間、渡航の是非について検討してください。
また、メキシコに滞在されている方は以下の点に留意し、衛生管理及び感染予防に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、迷わず現地の医療機関の診療を受ける。
帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。
■ドキュメント
【03/18】メキシコでインフルエンザ様疾患の発生を確認。
【3月末】アメリカ・カリフォルニア州で子供2人が高熱やせきなどの症状を発症、治療後回復。
【04/13】メキシコ保健省は、国内でのインフルエンザ様疾患の拡大を受け、カナダの保健当局にウイルス検査を依頼。
【04/21】アメリカ疾病対策センター(CDC)が、カリフォルニア州の子供2人から豚インフルエンザウイルスを検出。その後カリフォルニア州・テキサス州で新たに6人の感染を確認。
【04/22】メキシコ保健省が、異常なインフルエンザの発生によって、今年に入り、全国で20人が死亡したと発表、国民に注意呼びかけるも、具体的対策は取らず。
【04/23】カナダの保健当局が、豚インフルエンザウイルスのH1N1亜型との確認結果をメキシコ保健省に連絡。
【04/24】
・WHOのスポークスマンが、過去数週間にメキシコ国内で豚インフルエンザのヒトへの感染疑い症例が800件前後に上り、メキシコ市周辺を中心に60人前後が死亡した疑いがあると発表。戦略保健対策本部を設置、メキシコに専門家チームを派遣へ。
・アメリカCDCが、カリフォルニア州などでの豚インフルエンザについて、ヒト-ヒト感染を確認。ウイルスはA型H1N1、人・鳥・豚のそれぞれが感染するウイルスの遺伝子を含む未知の混合型の可能性があると発表。緊急対策センターを立ち上げ、警戒強化へ。
・メキシコのコルドバ保健相が、豚インフルエンザで16人の死亡を確認、45人の死亡について感染疑いがあり、900件以上の症例を調査中と語る。メキシコ市と中部の全ての学校の休校を決定、人込みや地下鉄の利用を避け、挨拶で握手したりキスしないよう呼びかけ。その後死者68人、患者は1004人に上ると発表。
【04/25】
・WHOは専門家による緊急委員会を開催。「保健上の国際的な緊急事態に相当」との認識で合意。新型インフルエンザ発生の可能性に関する警戒レベル引き上げについては「さらに情報が必要」として見送る。
・日本政府は、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。全省庁の課長級職員による「関係省庁対策会議幹事会」を緊急開催。
厚生労働省は、メキシコと米国からの帰国者に対する空港の検疫所でのチェック体制を強化、06:45にメキシコから成田に到着した便から実施。帰国者らを対象にした電話相談窓口を16:00から開設。厚労省の難波吉雄・新型インフルエンザ対策推進室長は「正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いしたい」と呼び掛け。
外務省は、メキシコに渡航する予定のある人に対し、是非を検討するよう求める渡航情報を発出。
農林水産省、生きた豚が輸入される場合には検査するよう全国の動物検疫所に通知。発熱、せきなどの症状が出ていないか調べ、ウイルスの有無を簡易検査する。日本に生きた豚が輸入されるケースは例年少なく、2008年は米国から品種改良用に164頭が輸入、メキシコからはなかった。
【04/26】
・日本政府は首相官邸に設置していた情報連絡室を官邸連絡室に格上げ。内閣危機管理監と厚生労働省や外務省など10省庁の局長級職員による緊急参集チーム会議を初めて開き、情報収集を強化することを確認。
麻生首相は、首相公邸に伊藤哲朗内閣危機管理監を呼び、メキシコと米国で感染が広がっている豚インフルエンザへの対応策などについて説明を受、「情報収集と国民への情報提供を的確に行うとともに、水際対策を徹底して国民の安全と安心の確保に万全を尽くすように」と指示。感染を封じ込めるための国際的な連携を密にし、関係省庁が一体となって対策に当たるよう求める。
警察庁は、警備企画課長を長とする「対策室」を設置。関連情報の収集、検疫が強化された成田空港などでの混乱防止のため必要な警備態勢確保へ。
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